この記事は、EC販売において売上をアップするのに意匠登録が重要な役割を果たしている点について説明しています。
EC販売で、意匠登録を上手く活用すると、売上を伸ばすことが可能となります。EC販売は、自社サイトの場合もあるでしょうし、アマゾンや楽天といったプラットホームを利用した販売の場合もあると思います。いずれの場合も、商品画像がウェブ上に掲載されますので、お客さんの目に触れるだけでなく、競合にも晒されます。
商品がECサイトで誰でも見れるため、競合他社は容易に真似できる状態にあります。また、購入もボタン1つでできるため、購入も非常に容易ですから、他者製品を購入して調べることは容易にできます。
このような状態で販売合戦を繰り広げていますから、ある商品が売れ始めたら、競合他社はこぞって同じ商品を販売しようとします。基本、画像を見ただけでも外観はよく分かりますし、購入したらほぼ丸パクリOKとなります。
よって、苦労してオリジナル商品を開発して販売しても、数か月もすると模倣品が出てきて売上に影響を与えます。オリジナル商品を開発して最初に販売を開始したセラーからすると、これって面白くなくないですか?模倣品で販売しているセラーさん、ちょっとズルいと思いませんか?
この理不尽な模倣品を排除するのが意匠権です。意匠権を取得していれば、模倣品が出てきても、それ、ウチの意匠権を侵害していますよ!使用をやめて下さいね、ということができます。意匠権は、外観上の真似を防止するための権利で、意匠権を取得した意匠と同一の意匠だけではなく、類似する意匠にも権利が及びます。
この類似する意匠というのは、結構特徴部分が重視されて、些細な部分が異なっていても、類似と判断される場合がよくあります。つまり、デザイン上の重要な部分にウェイトを置いて権利範囲が定められる傾向にあります。
つまり、ゴルフのヘッドの形状に特徴がある意匠権を取得したときに、ヘッドの部分がそっくりで、他の部分で些細な違いを持たせても、意匠権侵害となる場合が多々あります。ですので、丸パクリが多い物販などでは、結構威力を発揮してくれます。
売れる商品となり、月商数100万円程度売れる商品を開発したときに、パクられて価格競争に持ち込まれてしまい、実質的に利益が出にくい商品となったら、かなり悔しい思いをすると思います。それを考えると、15-20万円程度で意匠登録が可能ですので、売上との関係で考えると、意匠登録は非常に効率的な販売戦略の1つであることがお分かり頂けると思います。
重要な商品については、意匠権を取得してパクリを防止し、しっかりと利益を確保することをお勧めいたします。
遠山総合特許事務所
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